物理ノードで考えを外に置く
机の上で丸いラベルを動かして考えを組み立てる方法を、iPhone に移す試みです。考えを頭の外に置き、あとから続きを考えられるようにする、長く温めてきた構想の入口でもあります。
- 知識
- インターフェース
考えがまとまらないとき、代表は机の上に丸いラベルを並べます。一つのラベルに一つの言葉を書き、近いものを寄せ、遠いものを離します。並べ替えるうちに、頭の中だけでは見えなかったつながりが見えてきます。私たちは、このラベルを「物理ノード」と呼んでいます。
机の限界
この方法には、三つの限界があります。
- 机の広さ以上には広げられません。
- 片付けると、並びが消えます。続きを考えるには、写真を見ながら並べ直すしかありません。
- 一つのラベルは、一度に一つの場所にしか置けません。同じ言葉を別の文脈で使うには、もう一枚書くことになります。
iPhone での試作
そこで、仮に MineField と呼んでいる iPhone のアプリを試作しています。ノードはグループごとに横に並び、グループは縦に積み重なります。並びは保存され、次に開くと同じ所から始められます。一つのノードを複数のグループで共有できるので、同じ言葉を別の文脈に置いても、それは同じノードのままです。
最初の版には、写真の認識を入れていません。いずれは、机の上を撮った写真から、並びごと取り込めるようにしたいと考えています。
より大きな構想との関係
この試作は、約 10 年前から温めてきた構想の入口にあたります。考えたことや経験を頭の外に置き、時間がたってからでも続きから考え直せるようにする仕組みです。社内では仮に「知識航法」と呼んでいます。当時の技術では難しかったことが、画像を読む AI と大規模言語モデルの進歩で、作れるようになってきました。
組織の記憶の研究とも、根は同じです。あちらはエージェントが仕事の続きから始めるための記憶で、こちらは一人の人が考えの続きから始めるための記憶です。
未解決の問い
- 手で動かし、場所で覚える感覚を、画面の上でどこまで保てるか。
- 何を一つのノードとするか。言葉か、概念か、問いか。
更新の履歴
- v0.22026年9月29日iPhone の試作で分かったことを足した。
- v0.12026年9月18日最初の版。机の上の方法と、その限界を書いた。
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